生き方に関する悩み「進路をどうする」「人生を見つめ直したい」等で心理相談に来られた方に、どのように対応しますか?

今月のくれたけ心理相談室のお題、<生き方に関する悩み「進路をどうする」「人生を見つめ直したい」等で心理相談に来られた方に、どのように対応しますか?>について書いてみました。

私は、私の心の中でまずは<おめでとう>という気持ちでお迎えします。

悩みを抱えてきているのに<おめでとう>って、と感じられるかもしれませんが、相談に行ってみようと決めた時点で、足を運んでいただくという行動をとられた時点で、もう変化は始まっているからです。決めた時から既に前を向いているし、「昨日まで」とは違う何かを感じておられると思うからです。そんな大切な瞬間に立ち会わせていただくことは私にとっても素晴らしい体験です。

「進路をどうする」「人生を見つめなおしたい」というお言葉に含まれているのは、いままでと、これから、体験経験したことから未体験、未経験、そしてそこには希望がのっかってきている、次のゾーンへ移行する時の決意の実行に対する準備や自信や勇気の不足感から来る不安かもしれません。
もしくは昨日までとは違う新しい選択をした未来の自分が自分の好きな人たちに受けいれられるのか、という心配かもしれません。または、恐れることなく夢と希望に満ちているのに、なんかちょっと引っかかる、そんな言葉にできない何かを抱えているのかもしれません。

まずは正直な「今の私」のお気持ちを全部お話しいただけたらと思います。

お話ししていく中で、話しながら整理できることも沢山あります。その中で「ほんとうに私が選択したい人生なのか」「私が望む未来」なのか、もしかしたら「誰かのために」「望まれるように」「逃避」から選択してきた、しようとしているなど、いろいろと見えてくると思います。

それでも大丈夫です。その違和感や気づきを一緒にみつけて、ご本人がその時に一番心地よくシフトできるように必要なステップを一緒に考えていけたらと思います。人それぞれ必要な時間やタイミングは違ってきます。

もし期限が差し迫っていたり、究極の選択だとしても、周りから聞こえる音を一旦ミュートにして、今踏み出そうとしている「私」が腑に落ちて、心地よく「私はこうしよう」と思えるまで対話しましょう。

誰にもジャッジされない空間で自分自身と対話しながら、第三者のカウンセラーにアウトプットして、対話して、そうすることで自分の考えや選択が昇華できる、そういう時間になるようサポートさせてください。

「現実は自分でつくっていく」いきなり前進できなくても、自分の心や過去に向きあうこと、吐露して感情を感じきるというプロセスも必要。現実に即したアクションプランや行動も必要。

勇敢さの手前の勇気を持つまでのサポート、助走が必要な時の伴走者、整理整頓が必要な時の’こんまりさん’的なアドバイザー、などその時にいてほしい役割となれるように。望む未来や現実を作っていくそれぞれの人のそれぞれのタイミングで必要なことを起こす時間にしていけるようにご活用いただけたらと思います。

 

 

投稿者プロフィール

村上 法子
村上 法子
くれたけ心理相談室(大阪市支部 住吉ルーム)心理カウンセラー

天王寺からチンチン電車 (最寄: 帝塚山三丁目駅)で約10分 万代池公園ほとりの静かなルームで活動しています。英語対応も受け付けています。
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