オーストラリアへの冒険がくれたもの part.2
今月のくれたけ心理相談室の<お題>は「あなたに影響を与えたモノを、教えてください」です。前回 part.1 初めてのオーストラリアの続きです。
この1か月を体験して戻ってきた時に表立っての行動や思考が劇的に変わった、というわけではなく中学を卒業するまでは引き続き学校生活にはなじまないままでした。
でも、確かに自分なりに<すごいことをしたし、できたし、もっとできる>という自信になりました。人に見せなくても知られなくても自分で持っていることすら忘れていても、ずっと心の奥に大切にしっかり持ち続けていて、それが私の芯の強さになっているなと思えます。
早川先生の長年の国際親善活動のおかげで出会った現地の方々は皆親日家であったということもきっとあったのでしょう。大人も子供も街中の人も牧場の人も小学校でも、みんな大らかで親切、のびのびしていて自由で、その中にいられることが心底心地よかったのです。
英語も分からないのに、それまでの人生で一番一生懸命話をしようとしたこと。それを気長に分かろうとして聞いてもらえたこと、子供同士で分かり合えない時、プイっとあっちに行ってしまわれてしょんぼりしていたら、上級生は授業中なのに日本語の分かる上級生や日本語の先生を連れてきて理解しようと努力してくれたこと。みんな今私と話したいんだな、私に興味があるんだな、私の事好きになってくれる人もいるんだなと体感できたことがものすごく嬉しかったのです。 今思えば外国人の子供への親切心もあったでしょう、それでも日本でできたことないことが外国でできている自分、凄いし嬉しい気持ちになれていたんだと思います。
大人になった今の言葉で表現すると、<まっさらの環境で本来の自分の力を取り戻し始めて、微かながら自信と希望を持つことができた最初の体験>だったと思います。
18歳でオーストラリアに留学することになるのですが、この時の体験がなければその選択肢はなかったと思います。早川先生との出会いと両親の愛ある<いてまえ精神>のおかげです。異文化体験が感情を揺さぶり、可能性の扉を開いてくれました。視野も広がり体験できる世界も選択肢も増えました。本当に感謝しかありません。
当時のホストファミリーと今でも家族ぐるみの交流があります 35年以上!もう1人のお母さんです。留学中も頼りにしましたし、人生の節目でずっと励まして応援し続けてくれています。
この夏、中学2年生の姪っ子と2人で3週間彼女を訪ねてオーストラリアに行きます。姪っ子は初めての海外旅行です。めいっぱい楽しんで満喫して、色々感じてくれたらいいなぁと思っています。私もオーストラリアのお母さんとの再会が今からとっても楽しみです。
投稿者プロフィール
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くれたけ心理相談室(大阪市支部 住吉ルーム)心理カウンセラー
天王寺からチンチン電車 (最寄: 帝塚山三丁目駅)で約10分 万代池公園ほとりの静かなルームで活動しています。英語対応も受け付けています。
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