五感で体験するマインドフルネス

昨日のオフの日は、カナダ出身のメンタルヘルスコーチの方がりんごを一つ持ってきてくださり、フォーマル・マインドフルネスイーティングを体験しました🍎

いきなり食べるのではありません。まず、そのりんごが種から今ここに届くまでの物語を聴きました。
土、雨、太陽。
受粉を助けた虫。
育てた農家の方。
収穫し、運び、店頭に並べた人。それを選んで住吉ルームまで持ってきてくれた彼。

目の前の赤い実の中に、どれだけの時間と力が重なっているのかを想像する。それから、やっと手に取ります。


フォーマル・マインドフルネスイーティングは、Jon Kabat-Zinn が開発したMindfulness-Based Stress Reduction の中でも行われている実践です。
「ゆっくり食べること」が目的ではなく、今この瞬間の体験を、評価せずに観察する。

見る。
触れる。
匂いをかぐ。
かじったときの音を聴く。
噛みしめ、飲み込むまで感じる。そして、身体の反応に気づく。

それだけのことが体験したことのない感覚に気づかせてくれました。普段の食事とはまったく違いました。私はどちらかというと、ファーストイーターです。素敵なレストランにいても、味わいきる前に一緒にいる人に、場の雰囲気に同調するように「おいしいですよね」と言っている、、、ことがある。。。ちゃんと食べている“つもり”。味わっている“つもり”。でも今回、自分がどれだけ早く"処理"しているかに気づきました。

口の中という小さな空間で、一口のりんごを観察する。
時間の経過で少しずつ変わる色。
シャリッという音。
果汁が広がる瞬間。
繊維の感触。
飲み込むまでの時間。
こんなに微細な感覚で食事をすることは、ほとんどありませんでした。


最後に「どうでしたか?」と聞かれたとき、私は子どもの頃の食事の時間を思い出しました。

「一粒の米にも万人の労苦がこもり 一滴の水にも天地の恵みがこもっています ありがたくいただきます」

夏合宿のお寺で教わってから毎日のように言っていたその言葉をりんごの物語を聴いたあと、食べ終わったあとにその意味が胸の奥から立ち上がってきました。頭では知っていたはずの“万物への感謝”。それが、口の中の一口から、しっかり腹落ちした感覚にいたりました。

もしかすると、マインドフルネスという言葉だけを聞くと、瞑想や呼吸法のような、少し抽象的なものを思い浮かべる方もいるかもしれません。「なんとなく良さそうだけれど、よくわからない」そんな感覚。でも、今回のりんごは違いました。

目に見えて、
手で触れられて、
香りを感じ、
かじったときの音を聞き、
口の中で広がる味や質感を感じる。

五感すべてを使って、“今ここ”を体験する。「ああ、この感じが“今ここにある”ということなんだな」と腑に落ちました。

特別な場所に行かなくても、特別な姿勢をとらなくても、一口のりんごの中に、十分すぎるほどの“今”がある。

もし興味のある方がいらっしゃれば、頭で理解するマインドフルネスではなく、五感で体験するマインドフルネスを今回教えてくれた彼と一緒に、ワークショップの形で体験していただくのもいいかもしれないな、と思いました。ご興味のある方いらっしゃればお知らせくださいね🍎

投稿者プロフィール

村上 法子
村上 法子くれたけ心理相談室(大阪支部)住吉ルーム
くれたけ心理相談室(大阪市支部 住吉ルーム)心理カウンセラー

天王寺からチンチン電車 (最寄: 帝塚山三丁目駅)で約10分 万代池公園ほとりの静かなルームで活動しています。英語対応も受け付けています。
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